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No.18 (2005年10月発行) |

プロジェクトの最新情報をお伝えします
タイ南部の津波被災地に本とメッセージを届けました
2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震による津波は、私たちの活動国であるタイにも大きな被害をもたらしました。被災したタイ南部の学校の教育環境復興を支援するため、子ども向けの本を届け、本を用いたアクティビティを行いました。このプロジェクトには、東京にある西町インターナショナルスクールにご協力をいただき、同校の子どもたちがつくった励ましのメッセージを、本とともに被災地の学校に届けました。
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| 西町インターナショナルスクールの子どもたちが作った「はげましメッセージカード」 |
<子どもたちへの励ましのメッセージ>
この活動では、日本にいる子どもたちからのメッセージを本に添えて被災地に届けました。メッセージを作成したのは、西町インターナショナルスクールに通う53人の子どもたち。2005年4月9日に同校で行われた津波被災地支援のためのチャリティイベントで、ノマドが実施したワークショップに参加しました。
当団体のプロジェクトの1つである「絵本づくり」の一手法に、風船に小麦粉を入れて人形をつくるというものがあります。このワークショップでは、その手法を使って子どもたちに自由に人形をつくってもらい、それに自分で考えた手書きのメッセージを添えて写真に撮り、ポストカードに仕立てました。中には津波発生時に現場に居合わせたという子もいて、みな真剣にメッセージを考え、初めてのタイ語にも挑戦しながら、心をこめたメッセージカードが完成しました。
<現地でのアクティビティの様子>
10月4日から8日にかけて、タイの現地協力団体「子ども財団」のスタッフが、津波で被災した南部のパンガー県とクラビー県の2つの学校を訪問し、西町でのチャリティイベントで集まった寄付金で購入した214冊の本を、このカードとともに届けました。
少年少女向けの小説や絵本など、色とりどりの新しい本に、子どもたちはとてもうれしそうです。本から楽しく学び、大切に扱ってみんなで長く楽しめるように、スタッフが指導して本の取り扱い方などのワークショップを行いました。
そして日本からのメッセージカードを手渡すと、子どもたちの顔がいっそう明るくなりました。お礼の気持ちを伝えるために、子どもたちはグループに分かれて、めいめいに絵を描き、カードを作成しました。海に近い場所に暮らす子どもたちらしく、海を描いた絵が多く見られました。その他にも鮮やかな花や蝶などがあり、英語で「Wish
You Happy」などのメッセージが添えられています。復興中の限られた環境の中で、こうし た機会が少ない子どもたちは、またやってみたい、とうれしそうでした。
ここでつくられたカードは、11月に当団体のスタッフがタイを訪問する際に受取り、西町の子どもたちに届ける予定です。
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クラビー県Ban Khao Theim
Pa Schoolの
子どもたち |
アクティビティーに参加する子どもたち |
お礼のカードを作る子どもたち |
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届いた「はげましカード」を横に置き、
お礼のカードを作る女の子 |
完成したお礼カード |
自分の作品を笑顔で紹介 |
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パンガー県Ban Bang Klee
Schoolの 子どもたち |
お礼のカードを作成中 |
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| 完成したお礼カード |
自分の作品を手に持って記念撮影 |
ロシアで日本語を学ぶ子どもたちが文通相手を探しています
当団体が日本語教材を支援するロシア・ボロネジ市で日本語を学ぶ子どもたちが、文通相手を探しています。ロシア南部・ボロネジ市にあるチルドレン・アート・スクールは、小学校から高校までの課程を持つ学校ですが、特に美術を得意とする子どもたちが通っています。この学校で、7歳から17歳までの子どもたち約20人が日本語を学んでいます。日本語教育はとても熱心で、日本の童謡を聴いて絵を描くなど子どもたちの特性を活かした手法で学習を行っています。全国規模の日本語スピーチ・コンテストに出場して受賞したり、日本語能力検定3級や4級を取得した子どももいます。当団体ではこれまでに、独自のビデオ教材や、タイの子どもたちによる創作絵本を題材にした日本語ワークブックを届けるなどして支援し、交流を続けてきました。
今回、この学校で日本語を教える教師ヴァレリー・ビチェンタフさんから、この子どもたちに文通相手を見つけられないかとの相談がありました。ボロネジでは、在住する日本人も少なく、日本に関する情報がとても限られているため、少しでも子どもたちに日本を身近に感じてもらいたい、とのことです。文通をしてくださる方の年齢は問わず、言語は日本語、英語、ロシア語のどれでもかまわないそうです。もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、11月末までに事務局までご連絡ください。
活動地域の教育事情や社会情勢、文化などをお伝えします
日本での読書観はどんなもの? 〜グローバルフェスタでのアンケートから〜
毎月このコラムではタイやグルジア、ロシアといった活動地域の教育事情や文化をご紹介してきましたが、今月は翻って日本では読書がどのように受け止められているのか考えてみます。10月1〜2日に開催されたグローバルフェスタで、当団体のブースを訪れてくださった58名の方にアンケートにご協力いただきました。質問項目は「あなたにとって一番印象に残る読書体験をお聞かせください」。以下のような回答がありました。
・ 子ども時代の読み聞かせなどの体験(16名):「両親が寝る前に読んでくれたこと」「母が泣きながら読んでくれたこと」「父が子どもの頃にテープに録った声を聞きながら絵本を聞いたこと」「祖父母に児童書を買ってもらってうれしくてそれを何度も読み、ずっと持っていたこと」など。
・ 感動した/心に残った本の題名(25名):「100万回生きたねこ」「星の王子さま」「スーホーの白い馬」「チボー家の人々」「世界がもし100人の村だったら」「戦争論理学」「ヤン・ソギル(闇の中の子どもたち)」「わたしの出会った子どもたち」など。
・ 読書感想文(3名):「毎日、毎日読まされたが、今日になってとても役立っています」「強制・涙」「大人になって本が好きになった」など。
・ その他、読書に関わって体験した感動や思い(5名):「子どもに読み聞かせをしているときの子どもの感想が予想もしなかったこと」「初めて1冊読み切れたこと」「僕の知っていることのほとんどをプレゼントしてくれた」など。
多くの方が、子ども時代の読書体験に強烈な印象を持っていることがわかりました。子どもの頃から本が身近にあり、家庭や幼稚園、学校などで読み聞かせや読書感想文といった形で本に触れる機会が多くつくられる中で、感動することや好奇心を持つといった、心を豊かにする体験が早い時期になされていることがわかります。こうした環境は、子どもが興味を持って読める本が満足になく、家庭で本を読み聞かせるといった習慣もないタイの農村部の事情とは大きく異なります。支援や交流を進める上では、こうした文化背景や環境の違いを常に念頭に置いて、現地と話し合い、何が有効なのか探っていく必要があり、また支援者の皆さまにもこうした違いがあることをお伝えしていくことが必要であると感じました。
事務局からのお知らせや最近の動きなどをお伝えします
グルジア児童図書館盗難被害:活動継続のためにご寄付をお願いします!
ニュースレター17号でお知らせしましたように、当団体が支援するグルジアの児童図書館が盗難被害にあい、プロジェクトで購入した物品が盗まれました。この被害を回復し、今年度実施中の読書推進イベントを継続できるよう、現地と話し合い最大限の努力をしていますが、資金が十分ではありません。イベントを予定通り来年3月まで実施するためには、日本円で約60,000円不足しています。これまでに皆さまからお寄せいただいたご寄付は20,066円です。12月中旬までご寄付を募集します。皆さまの温かいご支援をお願いいたします。
◆ ご寄付お振込先◆
郵便振替口座 口座番号:00100-2-14174
口座名:ノマドインターナショナル
※通信欄に「グルジアイベント支援」とご記入ください |
グルジアのドキュメンタリービデオ上映会のご案内
1993年、旧ソ連との国境で起きた内戦を止めるため、グルジアの女性たちが起こした行動を追ったドキュメンタリービデオ「白いスカーフ運動:戦いをとめた女性たち」の上映会が、ジャーナリスト高嶋紀子氏の講演とともに行われます。あまり知られていないグルジア内戦、そこでの勇気ある女性たちの行動を知ることのできる貴重な機会です。ぜひお出でください。
日時:12月3日(土)18:15〜20:00
場所:神奈川県民センター2階(横浜駅徒歩5分)
参加費:1,000円
主催:戦いをとめた女性たち実行委員会
協力:ノマドインターナショナル
お問い合わせ・申込は主催者(E-mail: angel@zat.att.ne.jp、TEL: 090-8492-0065、担当:国井)までお願いいたします。

編集後記
・グローバルフェスタにはたくさんのご来場ありがとうございました。来月は、プロジェクト終了前最後のタイ訪問です。(武津)
・タイの子どもたちのウェブページが徐々に出来上がってきました。来月後半には皆様にご紹介します。お楽しみに。(伊藤) |

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