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No.13 (2005年5月発行) |
プロジェクトの最新情報をお伝えします
グルジアの読書推進活動「本を訪問しよう!」プロジェクトが始まりました
グルジアでは、2004年度に首都トビリシのラド・アサティアニ児童図書館の2つの図書室改修と図書支援を実施しました。今年度は、きれいに改修されたこの図書室を利用して、新たに読書推進活動を行ないます。
「本を訪問しよう!」と名付けられたこの活動は、新しくなったDigomi地区とDidube地区の2つの図書室と図書を効果的に利用し、子どもたちの読書への関心を高めること、そして図書館の存在をより多くの人々に知ってもらい、利用者の増加を図ることを目的としています。
毎週1回、図書館でゲストスピーカーを招聘してイベントを開催し、学校単位で30〜40人の子どもたちが参加します。イベントは2006年3月までに、約30回実施され、ゲストスピーカーがグルジアの歴史や言葉から、外国文学にまで至るまで、様々なテーマでセミナーを行い、子どもたちに読書から得られる知識の大切さや、読書の楽しさを伝えます。また、セミナーの後に、子どもたちは図書館の中を回り、イベントに関連する本や興味のある本を探し、図書館の有効な利用方法を身に付けます。学校単位で参加するイベントのため、ゲストスピーカーやテーマなどについて、事前に学校の授業で予習し、ゲストスピーカーとの交流をより楽しもうという取組みも学校側で積極的に計画されています。
子どもたちの好奇心を刺激し、色々なことに興味を持つ機会を創出できるイベント実施を目指し、図書館スタッフおよび現地協力スタッフと協力しながらプロジェクトを実施していきます。第1回目のイベントは、5月6日に開催されました。このイベントの様子は次回詳しくお知らせいたしますので、お楽しみに。
*このプロジェクトは(財)ひろしま・祈りの石国際教育交流財団の助成を得て実施しています。
新しい日本語教材が完成しました 〜ワークブック『えほんでおぼえるにほんご』〜
ノマドインターナショナルでは、日本語を学習する子どもや大学生のために、不足する教材の支援を行ってきました。これまでに、独自の日本語教材ビデオを3巻制作し、グルジア、ロシア、セルビア・モンテネグロの学校に配布しています。2004年度は、新しい試みとしてタイの子どもたちが創作した「絵本」を基にした日本語学習用ワークブック『えほんでおぼえるにほんご』を制作しました。
<タイの創作絵本で日本語学習>
これまでのニュースレターでもご紹介しているように、タイでは読書推進活動の一環として、子どもたちによる「創作絵本づくり」を実施しており、完成した絵本は日本語にも翻訳されています。この日本語に翻訳された絵本を基に、視覚的に単語を覚えられるよう工夫したワークブック『えほんでおぼえるにほんご』を制作しました。
海に棲む生物が通う学校での出来事を題材にした内容は、絵本を創作した子どもたちと同年代の日本語学習者にとって、理解しやすく、興味を持ちやすいお話です。絵を見ながらストーリーや言葉の意味を想像するなど、楽しく学習することで、子どもたちの日本語学習意欲を向上させることを目的としています。
また、タイの子どもたちの創作絵本を基にしたことで、絵本を創るという創作活動への興味、そしてタイという日本以外のアジアの国への興味を持つきっかけづくりに繋がっていくことを期待しています。
ワークブックは、グルジア、ロシアの日本語学習をする子どもたち、またタイで絵本づくりに参加した学校へ配布しました。
*このプロジェクトは、国際交流基金の助成を得て実施しました。
アンケートから |
◆ロシア・ボロネジ市で日本語を学習する
8〜17歳の子どもたちから感想が届きました◆
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| ワークブックの最初のページ。日本語の色をおぼえる。 |
Q: お話はどうでしたか?
A: とてもおもしろかった。
Q: イラストは単語を覚えるのに役に立ちました
か?
A: はい、役に立ちました。
Q: 文字はたくさん練習できましたか?
A: たくさん書けました。
Q: どのように日本語を勉強したいですか?
A: 日本のまんがやアニメをみたり、童話を読ん
だりして勉強したいです。
Q: 自分でもお話を創ってみたいですか?
A: はい。
Q: 絵本を創ったタイの子どもたちに感想をお願
いします。
A: とても面白い本です。
| この学校では、本年2月に、日本語能力試験の3級と4級に合格した子どもたちがいます。一生懸命に日本語学習に取組んでいる子どもたちの声は、私達に喜びとともに力を与えてくれます。 |
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活動地域の教育事情や社会情勢などをお伝えします
タイのIT普及の現状と課題
(タイの都市部と農村部の間に広がるデジタルデバイドに対応するために、当団体では今年度から新たにオンラインを用いた読書推進活動を計画しています。その背景となるタイ社会のIT普及の現状と課題を、バンコク在住の現地協力スタッフがレポートします)
バンコクに限らず、どの地方都市へ行っても、市街地にはインターネットカフェがある。通信速度は遅いし、バンコクですら頻繁にサーバーがダウンするが、ADSL(非対称デジタル線)など高速通信インフラも次第に地方部へ広がっている。
インターネットカフェの多くでは、子供たちがオンラインゲームに夢中になっている。日本でいうゲームセンターだ。ピサヌローク市街でも、小学生〜高校生がゲームに興じる姿が見られる。子供たちのゲーム好きは、しばしば社会問題として取り上げられ、営業時間規制を設けるなど対策がなされている。
タイ政府は数年前から、コンピュータ教育推進や、学校へのコンピュータ普及に努めている。それでもノマドの活動するピサヌローク郊外などでは、未だに教員の知識が乏しく、まずは教員の教育から必要というのが現状。ましてや家庭にコンピュータはなく、周囲にも知識のある大人がいないことから、政府がモノを配給しても有効に活用されていない。
一方、情報通信技術(ICT)省は昨年、バンコク都心の大型ショッピングセンター内に最新設備の「ICTセンター」を開設、情報提供やセミナーなどを通じて国民へIT能力普及を推進している。都内ではIT講座が多数開設され、書店には解説書が並ぶ。また首都近郊の工業地区は、外国企業の誘致に先進国並みの通信インフラを整えつつある。
タイが今後さらに工業化し、子供たちが将来、都市部の企業で就職する可能性が高まることは、ほぼ確実だ。読解力や表現力など基礎学力とともに、コンピュータ能力も、当たり前になりつつある。コンピュータ能力だけが子供たちの未来を切り開くわけではないが、農村部の子供といえど、時代が求める現実を無視できない。さもなければ、発展する都市部との格差はますます広がってしまうだろう。
(現地協力スタッフ:八木)
事務局からのお知らせや最近の動きなどをお伝えします
中学生が修学旅行で当団体を訪問しました
5月13日(金)の午後、愛知県知多市の中部中学校から、修学旅行の一環として、3年生3人が当団体を訪問し、自分たちでプロジェクトの流れを組み立てるアクティビティを行ないました。最初は緊張気味だった3人ですが、一緒に参加した3人のボランティアさんに促されながら、次第に自分の考えを発言することができました。
タイの図書館プロジェクトを事例に、プロジェクトの始まりから、その発展過程、成果の分析や評価まで、どんなステップが必要なのか、その時に気をつけなければいけないことはどんなことか、などを話し合いながら、自分たちなりのプロジェクトを作ってみました。文化の違いから思わぬ問題が生じたり、逆に自分たちが考えたことが現地から実際に出てきた提案と同じだったりと、国際協力・交流の難しさやおもしろさの一端を実感できたのではないかと思います。
◆ 参加した皆さんの感想をご紹介します◆
・ 日本とは全く環境の異なる国に支援をするというのがどれだけ難しいのか、どうすれば喜んでもらえるのかを考えるのがどれだけ難しいことかわかった(森山君)
・ すごく難しかったが、人の意見などを聞いたりして協力しながら、一つのことをやりとげるということが、こんなに大切なことなんだなーということがわかってよかった(大澤君)
・ いろいろと考えを言い合って、それによってまた、わかったことや学んだことがたくさんあってよかった(川添君)
※詳細はこちらをご覧ください。
「第15回えびすふれあい広場」出展
当団体が事務所を置く渋谷区恵比寿地区の地域活性化事業の一環として行われるイベント「えびすふれあい広場」に、今年初めて出展します。活動紹介のパネル展示に加え、タイの子どもたちが創作した絵本やポストカード、雑貨等を販売します。お近くの方はぜひ足を伸ばしてみてください。入場は無料です。
日時:5月22日(日)9:30〜15:00
場所:鉢山中学校校庭(渋谷区鶯谷町9-1)
アンケートを終了しました
当ニュースレター11号(3月号)でお願いしましたアンケートを5月15日で終了しました。貴重なご意見をお寄せくださった方々、ありがとうございました。詳しい結果を次号でご報告します。

編集後記
・中学生の皆さんの訪問では、新鮮な意見が聞けて、こちらも勉強になりました。自分が中学生の頃に初めて国際協力に関心を持ったことを思い出しました。(武津)
・不安定なお天気が続きますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?次号ではグルジアのイベントの様子をお伝えします。(伊藤) |