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No.7 (2004年11月発行)




グルジアの「児童図書館環境改善プロジェクト」が完了しました

グルジアの「児童図書館環境改善プロジェクト」が10月に完了しました。このプロジェクトによって、トビリシのラド・アサティアニ児童図書館の2つの図書室の利用が可能となり、約2500冊の子ども向けの図書が新たに増えました。今回は、図書館プロジェクトの成果や現在の児童図書館の様子についてお伝えします。

プロジェクトの様子を写真でご覧いただけます。こちら>>>

<プロジェクトの流れ>
ラド・アサティアニ児童図書館は、グルジア児童図書館の中心的存在でありながら、財政不足から、図書室は老朽化し、子ども向けの新しい図書を揃えることもできず、十分な読書環境が整っていません。
今回のプロジェクトでは、児童向けと青少年向けの2つの図書室の改修工事と図書の支援を行いました。改修工事は、5月から8月にかけて行われ、明るくきれいな図書室に生まれ変わりました。図書の購入作業は、7月末に始まりました。1冊1冊を司書が手に取って確認し、必要な本を購入しました。10月下旬に、図書の購入・設置が終了し、プロジェクトは完了しました。新しい図書は、2つの図書室と学校を巡回する移動図書館に置かれ、多くの子どもたちが借りることができるようになりました。


カウンターと本棚が配置された図書室1 家具の入った図書室1 改修が終了した図書室3 家具の入った図書室3

<プロジェクトの成果>
長い間の懸案だった、子どもたちにとって快適な読書環境を作り、新しい図書を揃えることができました。図書館を訪れた子どもたちはみな、笑顔で本を手に取ったり、真剣な表情で読書したりと、とても嬉しそうです。今はまだ、新しくなった図書室の存在を知らない人もいるため、図書館の司書たちが宣伝活動を行うなど、子どもたちが集まるよう努力しています。今後、より多くの子どもたちや近隣住民が利用するようになると期待しています。
また、グルジア文化省が、図書室の家具購入に対して資金協力を行いました。今回のプロジェクトに対して、現地の政府が図書館の重要性を再認識し、支援を決定したものです。今後も、現地の積極的な協力に繋がるよう、活動を進めていきます。
一方、図書の購入作業を通じて、グルジアでは、購入できる図書の種類が限られていること、また海外の図書の入手が難しいことがわかりました。子どもたちが手にできる図書の種類をどう増やすかが、今後の課題の一つです。

新しく届いた本を熱心に読む子どもたち

<図書館活動のこれから>
図書館や本が揃っても、すぐに子どもたちの読書につながるとは限りません。アサティアニ児童図書館では、今後、改修された図書室を利用して、子どもたちが図書に触れ、読書への関心を高めるためのイベントやセミナーを計画しています。また、図書が増えたことで、移動図書館活動も活発に実施していく予定です。
ノマドは、設備や図書の充実に加え、こうした読書推進活動を積極的に展開し、引き続き児童図書館の活動に協力していきます。

*グルジアの「児童図書館環境改善プロジェクト」は、ひろしま・祈りの石国際教育交流財団、日本国際協力システムの助成を受けて実施しました。


司書たちへのインタビューから
今回の事業について、2つの図書室の司書たちにインタビューしました

Q1今回の事業についてどう思いますか。
・ 図書室の改修は素晴らしいことです。
・ 図書が増えて、とても感謝しています。新しく出版される図書も期待しています。

Q2 どんな変化がありましたか。
・ 環境がよくなり、私達の意欲も高まりました。
・ 図書が増えたことで、多くの子どもたちを惹きつけられます。貸出も増えると思います。 

Q3困っていることや要望はありますか。
・ 図書館がもっと注目されて、財政基盤の安定や設備の充実が図られるとよいです。
・ 今回の事業が継続し、さらに図書室が改修されることを期待しています。
・ 最新の新聞や雑誌が手に入らず、情報が不足しています。


司書の方々の喜びと今後の活動への意欲が感じられます。しかし、依然として財政難は深刻な問題であり、継続的な支援が望まれています。



活動地域の教育事情や社会情勢などをお伝えします

平和な国」タイの課題
一般的に、タイは平和な国と見られることが多い。しかし昨今の状況はそうではない。国内では毎日、最南部の事件が報告される。イスラム系住民と治安当局との衝突が報道されている。10月には、イスラム系住人と治安当局が衝突し、その後も、警察や兵士の殺傷事件、爆破事件などが頻発している。
こうした問題の根底にある原因のひとつは、教育の問題だ。南部のイスラム系住民には、通常の公立学校やイスラム教教育を取り入れた私立学校という教育省管轄の教育機関のほかに、イスラム教教育をマレー語で行うポーノと呼ばれる学校がある。南部のイスラム系の子どもは半数近くがこの学校に通っている。しかし、これはタイ文部省の認可が無く、教育レベルの低さもあり、ポーノを卒業したあと高等教育を受けることは困難で、一般企業への就職も難しい。基礎教育の遅れが地域発展を妨げ、それが過激派の横行につながっているのではないかという見方も多く、その是正が求められている。
この問題の解決は、現在タイの最重要課題になっている。確実に経済発展を遂げているタイだが、まだまだ解決すべき問題は多いようだ。
                     
(現地協力スタッフ:八木)



事務局からのお知らせや最近の動きなどをお伝えします

活動報告会を行います
来年2月にノマドインターナショナル2004年度第2回活動報告会を開催します。タイとグルジアにおける図書館プロジェクトについて、現地訪問調査の様子を交えながら、ご報告する予定です。奮ってご参加ください。詳細は追ってお知らせいたします。
日時:2005年2月23日(水)19:00〜21:00
場所:東京都内(会場未定)

タイの子どもたちへ1000冊の本を送ろう 〜図書館プロジェクト支援のお願い〜
今年度のタイ図書館プロジェクトでは、拠点校11校に約1000冊の本を送り、読書推進活動を行う計画ですが、資金が不足し計画通りの実施が困難になっています。たくさんの子どもたちが、新しい本を心待ちにしています。芽生えはじめた子どもたちの読書への興味を途絶えさせないために、ご協力をお願いいたします。

寄付は1口1,000円から受け付けています(1,000円で約4冊の本を子どもたちに届けることができます)。
<お振込先> (次の2種類のいずれかへお願いします)
郵便振替口座 口座番号:00100-2-14174
口座名:ノマドインターナショナル
みずほ銀行 渋谷支店 普通3507509
口座名:特定非営利活動法人ノマドインターナショナル
※お名前、ご住所、図書館プロジェクトへの寄付である旨を明記してください。みずほ銀行にお振込みの場合は、E-mailかFAX、郵便にてお知らせください。

新規団体会員のご紹介
株式会社 エデュ・ファクトリー 様
このたび、代表取締役社長 落合文四郎様よりメッセージをいただきました。
「ノマド様の取り組み内容をお伺いして、パイオニアの育成をミッションとする弊社と共通の理念を感じ、即座に入会を決意いたしました。今後とも宜しくお願い申し上げます。」

ウェブサイトが新しくなりました
ノマドのウェブサイトを刷新しました。新しく追加した「ニュース」セクションでは、ノマドの最新の活動状況や皆様にもご参加いただけるイベント情報などをお伝えします。今後ノマドが活動している国の情報なども随時追加していきます。たくさんのアクセスをお待ちしています。

会員募集中!
私たちの活動は市民の皆さまからのご支援で成り立っています。ぜひあなたも会員になって、活動を支えてください。個人正会員は年会費6,000円(入会金2,000円)、賛助会員は年会費2,000円(入会金1,000円)です。

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編集後記

・グルジアの子どもたちが喜んで本を手に取る姿を見て、嬉しくなると同時に、あらゆる本が簡単に手に入る私たちは幸せだと、つくづく感じました。(田島)
・日本では活字離れが指摘されていますが、グルジアやタイの子どもたちの姿を通して日本の子どもたちにも読書の楽しさを伝えられたらと思います。(伊藤)


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