image
image image image
image
image image
image
image
image
image
image
image
image
image
image
image
image
image


image image

No.6 (2004年10月発行)




進学の夢をかなえるために 〜奨学金プロジェクト〜

タイ北部農村地域の図書館支援を行う学校で、子どもたちが中学校へ進学するための奨学金を支援しています。経済・家庭・地理的な事情から、学習意欲があっても、進学を諦めざるを得なかった子どもたちの夢をかなえたいと始まったこのプロジェクトで、これまで42名の子どもたちが進学を実現しました。

<タイ農村部の進学事情>
タイでは1999年の新国家教育法で、中学校までの9年間が無償の義務教育期間と定められましたが、現実には、昼食代や学用品の購入などが家庭の大きな負担となったり、通える範囲に中学校がないなどの理由から、進学できない子どもが少なからずいます。私たちが図書館活動を行う地域でも、経済事情などから、意欲がありながら進学できない子どもがいることがわかり、図書館プロジェクトの補助的活動として奨学金を開始しました。

<ノマドの奨学金プロジェクト>
中学校に進学してから卒業するまでの3年間奨学金を支給し、必要な学用品などをそろえられるよう支援しています。2001年度と2002年度の進学者が対象で、第1期生はこの3月に中学校を卒業しました。
すべてを奨学金に依存するのではなく、家庭でも進学の意義を理解し責任を持ってほしいとの立場から、私たちが支援する奨学金は必要な経費の一部を補助するもので、制服や文房具代、通学代、修学旅行費用などに使われます。奨学生たちを取り巻く状況は下のレポートにもあるように簡単ではありませんが、子どもたちは、手にしたチャンスを最大限活かすよう日々努力しています。

奨学生からの手紙
ピサヌローク県ワットバンライ小学校を卒業し、
2001年度から奨学金を得て中学校に進学した女子生徒からの手紙をご紹介します

『ノマドインターナショナルの皆さん、こんにちは!
私の名前はベンジャポーン・スームロッドといいます。皆さんのご親切とご支援にお礼を申し上げます。
私は一生懸命勉強しています。今は中学校を卒業して高校生になりました。成績はあまり良くありませんが、授業では楽しく勉強しています。先生方は、今まで知らなかったことを教えてくれたり、おもしろいお話をしてくれます。私はスポーツが大好きで、毎日放課後に練習をしています。好きなスポーツは、サッカーとラグビーです。学校の代表選手になり、2004年7月からの大会に出場します。
最後になりましたが、私にすばらしい機会を与えて下さったすべての方々に、ありがとうを言わせてください。感謝を示すために、よい行いをしたいと思います。本当にありがとうございました。
2004年6月
                                       ベンジャポーン・スームロッド』

第1回の奨学生として進学の夢をかなえて3年、無事に中学を卒業し、さらに上を目指して高校で頑張っています。勉強にスポーツにと一生懸命打ち込んでいる様子が伝わってきます。

奨学金プロジェクト立ち上げに関わり、その後は現地スタッフとして活動した八木が、タイでの進学の難しさをレポートします。

<子どもたちを取り巻く厳しさも>
奨学生の子どもたちの家を回ってみると、驚くほど簡素な家が多い。木の高床にトタン屋根を被せただけという家も少なくない。スタッフが訪問すると、生徒の親がいて、座る場所をほうきで掃いて、瓶からグラスに水を注いでくれる。
タイ農村部での子どもたちの進学問題は難しい。現に、奨学金を得て強い意思を持って進学しても、途中で挫折してしまった子どももいる。卒業まで漕ぎ着けるには本人の意思だけでなく、周囲の協力が必要だ。奨学金には限界がある。学用品が買えても生活までは援助できない。経済的な支えだけでなく、子どもの意思を尊重する周囲の大人の存在が欠かせない。奨学生の親は、家庭に問題があるケースも多く、両親の離婚や出稼ぎで一緒に暮らせない子どももいる。近所の親戚を頼れる場合もあるが、いずれにしても先生なり周囲の大人なり、子どもが頼れる大人が必要だ。
農村地域では、中学校から高校くらいの年齢で実質上結婚してしまう子ども、またそうした親を持つ子どもが少なからずいる。そんな社会環境下で将来への希望を持ち、学業を続けることは容易なことではない。(八木)



活動地域の教育事情や社会情勢などをお伝えします

長寿の国グルジアの食の秘密
コーカサス山脈の南麓に位置するグルジアは、豊かな水と豊穣な土地を利用し有機栽培が行われている農業国です。四季のあるグルジアでは、季節の新鮮な野菜や果物が食卓を飾ります。また、食卓に欠かせないのがワイン。グルジアワインは、コーカサスの山から湧き出たミネラルウォーターで育った世界最古のブドウの原種から生まれました。ワインを美味しくする要因のひとつであるグルジアの水は、医療用水としても使われ、医学の分野においても研究が行われている豊富な種類の薬草と同様に、グルジアの人々の病気の治療にも利用されています。
お料理にはディル、コリアンダーなどのハーブが豊富に使われます。新鮮なトマトソース(正確にはジュース?)で煮込んだ新鮮な夏野菜に新鮮なコリアンダーをふりかけた1品。鮮やかな色や新鮮な味が想像できませんか?グルジアでは人間だけでなくミツバチもヘルシーなようです。グルジアのミツバチは、化学肥料で汚染された草花を避けることで、高品質のハチミツをつくると言われ、世界的に評価されています。
長寿の国グルジア、やはりそれは自然に恵まれた環境と自然を活かした「食」が源なのではないでしょうか。



事務局からのお知らせや最近の動きなどをお伝えします

NPOアワードに出展します
公益のために優れた活動をしている団体を表彰する「NPOアワード2004」の入選30団体に選ばれました。最終審査会場でブースを設営して、活動報告を行います。一般の方もご自由に参加していただけますのでぜひお出かけください。
日時: 10月22日(金)16:00〜21:00
場所: 東京海上日動火災保険(株)新館 会議室(千代田区丸の内1-2-1)
URL: http://www.tokyo-jc.or.jp/2004/npo2004/

国際協力フェスティバルに参加しました
10月2〜3日、日比谷公園で国際協力フェスティバルが行われました。初日は炎天下、2日目は終日冷雨でしたが、多くの方が来場され、ブースに立ち寄って熱心に説明を聞いてくださいました。創作絵本や読書日記などを見て、子どもたちの可能性に強い印象を受けられた方も多かったようです。また「絵本ストーリーづくり」には5歳の子から様々な年齢の方が参加して、それぞれ独創的なお話ができました。
支援者の皆さまや活動にご関心をお持ちの方々と直接お話できたことを貴重な経験として、いただいたご感想や疑問などを今後の活動に活かしていきたいと思います。

インターネットでお買い物を楽しみながら募金ができます
NGOを応援するボランティアサイト「イーココロ!」は、このサイトを通して買い物をしたり資料請求をすると、自分で金銭を負担することなく指定する団体に募金ができる仕組みです。まずはできることから始めてみたいという方、ぜひこの仕組みを利用して私たちの活動にご協力ください。利用開始時の無料会員登録の際にノマドインターナショナルを募金先に指定してください。 
URL: http://www.ekokoro.jp/

図書館プロジェクトをご支援ください! 〜タイでは約250円で本が1冊買えます〜
タイでの図書館活動は、資金の不足から継続が困難になっています。芽生えはじめた子どもたちの読書への興味を途絶えさせることのないようご協力をお願いします。
寄付は1口1,000円から受け付けています(1,000円で約4冊の本を子どもたちに届けることができます)。
<お振込先> (次の2種類のいずれかへお願いします)
郵便振替口座 口座番号:00100-2-14174
口座名:ノマドインターナショナル
みずほ銀行 渋谷支店 普通3507509
口座名:特定非営利活動法人ノマドインターナショナル
※お名前、ご住所、図書館プロジェクトへの寄付である旨を明記してください。みずほ銀行にお振込みの場合は、E-mailかFAX、郵便にてお知らせください。

会員募集中!
私たちの活動は市民の皆さまからのご支援で成り立っています。ぜひあなたも会員になって、活動を支えてください。個人正会員は年会費6,000円(入会金2,000円)、賛助会員は年会費2,000円(入会金1,000円)です。


image

編集後記

・フェスティバルでは普段メールや電話でのやり取りのみの方ともお会いすることができました。来月からはタイの活動地域に1ヶ月ほど滞在し、活動の成果を調査する予定です。(武津)
・フェスティバルも終わり、秋が深まってきました。グルジアでは、今年度図書館プロジェクトが間もなく完了します。次号で現地の様子を詳しくご紹介します。ご期待ください!(田島)
・国際協力フェスティバルでは、たくさんの方々が絵本づくりに挑戦してくださいました。皆さんの力作はウェブサイトでご紹介します。お楽しみに!(伊藤)

image

image image
image
image
image
image